産経に3DSについての記事がありましたのでご紹介。
「初動のエンジンとなるべき国内市場が震災で冷え込んでしまった」。4月25日、大阪市内で開いた平成23年3月期決算の発表会見で、任天堂の岩田聡社長は3DSをめぐる厳しい状況を語った。
(中略)
欧米の顧客が欲しいソフトが出てからハードを買うという“ソフト待ち”になり、反応が鈍いのは折り込み済みで、この時期に重要なのは情報の伝わりやすい国内市場。任天堂は「日本がまず大きく動いて、欧州が動いて、最後に米国が動く」という、DSで成功したシナリオを3DSでも描いていた。
ところが思わぬ事態が発生した。3月11日。東日本大震災は未曽有の被害をもたらし、日本全体がゲームどころではない空気に包まれた。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/110508/bsj1105080701000-n1.htm
なんか、何でもかんでも震災のせいにしようとしているのかもしれないけども、
3DSが失速したのは震災よりも大きな問題が他にあると思う。
まず価格。
”DSで成功したシナリオ”とやらを3DSでも再現したかったのであれば、
DSと同程度(15,000円)の価格にしなくてはいけなかったことだけは明白です。
25000円と15,000円ではイメージは随分と違う・・・。
ソニーがPS3で失敗したのを見ていなかったのでしょうか。
「15,000円というそこそこ気軽に買える値段」&「脳トレブーム」
があってDSが爆発的に売れたという事を忘れたとは言わせないよ。
そのせいか、今の3DSには”お手軽感”がかなり薄れてきていると感じています。
コアな層を狙いたいという任天堂の思惑もあるのかもしれませんが、
今のところコアな感じもしませんしね・・・。
あとはソフト不足。
まぁこれは震災の影響もあるのかもしれないけども、
サードソフトにPSPとのマルチタイトルが多いのも逆風になっているんだと思います。
同じソフトができるならPSPの方が安い(16,800円)ですしね。
しかしソフトが無いわけでもなく、前作が約200万本売れている「ninten dogs」の新作や、
DSの時は新作が出れば70~100万本程度は売れていた「レイトン教授」の新作もしっかり出ています。
しかしそのどちらも20万~30万本程度という感じで沈黙。
ここら辺もやはり本体価格が響いているんじゃないかなーと思いますな。
と言うことで値下げが待たれたりするわけですが、すぐ値下げるのもブランドイメージや
すぐに買ってくれたファンの人たちへの心象が悪く・・・復活させるには結構時間がかかるのかもしれません。
ちなみに同じく価格で大失敗をしているPS3は発売1年後に大幅な値下げを敢行しているので、
その辺が値下げの目安になるのでしょうか。
まぁもしかしたらマリオカートやどうぶつの森が出始める頃には
状況がガラッと変わっているかもしれませんな。
・・・そうなると結局は任天堂専用マシンみたいになっちゃいますが、ね。
>「初動のエンジンとなるべき国内市場が震災で冷え込んでしまった」
>「日本がまず大きく動いて、欧州が動いて、最後に米国が動く」ゲーム買うときに他の国の売れ行きとか気にするかね?
